健康について

カラダは変わる(院長体験記)糖尿編1

いつも医療記事を抜粋して掲載しているので、たまには自分の体験、考えを連載で載っけてみます。

昨年夏、4年ぶりに健康診断を受けました。

ここ数年、仕事中にカラダがだるくなったり、休憩中に突然意識が遠のく事がありました。

「年かな、、、?」
「最近、疲れがたまっているんだろう。」

その程度しか思ってませんでしたが、たまには健康診断受けてみようと、かかりつけ(と言っても長く通ってませんでしたが)のお医者さんに。

川崎市特定健康診断があり、安く健康診断が受けられ、数年前、膵臓にポリープが見つかり、20代からの脂肪肝も気になったのでオプションでエコー検査をつけて申し込みました。

検診が終わり、帰り際看護師さんに

「佐藤さん、次回は院長先生がいる時に来てください。血液検査が、、、」
といわれ、ん?何かあるのかな?と思いながら、詳しくは後日院長先生から直接聞くことになりました。

すっかり健康と診断されると思い、数日後病院へ。

院長先生との面談でのやり取り。
先生「佐藤さん、大腸検査は問題ないですね。血圧、これも正常値、いいですねぇ~。」
私 「そう思います。色々気を付けて体も動かしていますから。」
先生「体重も身長からは重くないし、BMIもいいですね。」
私 「そう思います(^^)/」
先生「でもね、佐藤さん、これからが本題なんだけど、、、。」
私 「はい、、、?」
先生「これ見て。(下記写真は実物)」

 

先生「このHbA1cって何だかわかる?」
私 「なんか、Hがついてるってことは、悪いんですよね?」
先生「佐藤さん、あなた、、、糖尿病だよ。」
私 「へ?私が?」

いやーーー驚きました。

なんたって一日中施術し、通勤は飲み会、雅楽の稽古がない晴れの日は出来るだけ自転車で往復20km走って通勤しているので、今回は二重丸の異常なしと思ってたのに。
しかもその数値、上記の写真と下記の表の通り、決して良くなかったのです。

参考までに下記は糖尿病のリスク診断に用いるHbA1c(apitalコラム参照:やせ型や若い人も要注意 「隠れ糖尿病」とは?)です。

リスク項目 HbA1c(%)
将来の糖尿病発症リスクが高い 5.6~6.0未満
糖尿病の可能性を否定できない 6.0~6.5未満
糖尿病が強く疑われる 6.5以上
糖尿病による合併症発症リスクが高い 7.0以上

そんなもんで、それから先生の表情一変!半分怒りのテンションで熱弁が始まりました!

先生「あのねぇ~結構ねぇ、この値、ひどいよ。このままじゃぁ佐藤さん、あなた合併症引き起こすよ。」

そういわれ、以前カイロプラクティックの学校で習った糖尿病の授業通りの説明が絵と解説付きで始まりました。

先生「このまま放置すると、網膜症になって目が見えにくくなったり、腎症になって、酷くなると人工透析することになっちゃうよ。あとねぇ、糖尿病性壊疽っていってね、足がこんなになっちゃうんだよ~。」
と真っ赤になって指が壊疽している写真を見せてくれました。
私 「では薬飲んで治療ですね。」
先生「私は薬、出さないよ!」
私 「え、でもどうやって治療するんですか?」
先生「糖尿病は食事療法と運動が一番。それを自分でコントロールできない奴はねぇ、薬出しても一緒!そんな奴らは薬飲んでるから大丈夫とか言って、運動しないし、元の食生活を変えようとしないんだよ。そんなのお金の無駄!だからねぇ、佐藤さん、私はあなたには薬は出さない!自分の今の食生活を、生活習慣を改善して。それでも値が変わらずダメだったら考えるから、1か月後にもう一度来て。その時、検査して今後決めるから、それまでこの冊子読んで、ご家族とよく話して自分を変えてみてよ。」

と言われ、食事療法の冊子を頂き、帰ってきました。

思ったのはこの先生、自分の利益より、薬を出さずに患者さんの意識を変えて助けようとする、本当に患者さんの為を思ってくれている先生と確信し、感謝の気持ちと私の心に火が付きました。

『今度の検査で先生のこと、びっくりさせたろ!』

それから私の生活習慣の改善がはじまりました。

~ カラダは変わる(院長体験記)糖尿編2  に続く ~

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