糖尿病で脚のしびれを感じたら、すぐにご担当医に相談を
糖尿病の診断を受けている方で脚のしびれがある方は、整体院に行かずに直ちにご担当医にご相談ください。
糖尿病の方は食事や運動、血糖値の推移に気をつけるだけでなく、足の変化にも注意する必要があります。
米国血管外科学会のAnil Hingorani氏は同学会のニュースリリースで、糖尿病患者における下肢切断は主に脚の潰瘍や壊死が原因とされていることから、糖尿病患者は脚の痛みやしびれを感じたら放置せず、早めに医療機関を受診するよう強く訴えています。
高血糖の状態が続くと血管が傷つけられて動脈硬化が進み、脚の血流が悪くなります。
血流が途絶えると脚に必要な血液や酸素が行き渡らなくなり、脚の痛みや傷が治りにくくなるほか、放置すると潰瘍や壊疽といった重大な合併症に至る可能性があります。
そのため、同学会は
「糖尿病患者は少なくとも年1回、足病変のリスクが高い患者は、
それ以上の頻度で医師の診察を受ける必要がある」としています。
Hingorani氏は足の異変を感じたら、脚の専門医や足病変に詳しい医師を受診するようアドバイスしています。
1,脚の痛みや傷などをケアする方法と足を清潔かつ乾燥した状態に保つ方法を学んでおくこと。
2,自分の足に適した靴を履くこと。また、靴はつま先の部分が幅広く角ばっており、靴紐を通す穴が左右に3~4個あるほか、パッド入りの舌革があるものが最も適している。また、軽量素材で作られており、中敷きクッションや矯正用インソールなどのスペースが十分なものが良い。
3,特に足病変リスクが高い場合には、糖尿病患者専用の靴を履くこと。専門医に専用の靴を履く必要があるか、一般の靴でも大丈夫かを尋ねるのが良い。
同学会では、こうした対策を講じても足潰瘍ができてしまった時は、放置せずに医師の診察を受けるよう勧めています。
医師に相談すれば足首が固定されるようにギプスや専用のブーツを処方してもらえます。
最後に、Hingorani氏は足にできた潰瘍が治りにくい時は、足に十分な血液が行き渡っていない可能性が高いため、血管外科医を受診するよう呼び掛けています。
TMS JAPAN 2017年12月21日記事より
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